2018-02-21 第196回国会 参議院 国際経済・外交に関する調査会 第3号
一枚おめくりいただきまして、続きまして、ロシアの世界観というのはどういうものかということなんですけれども、冷戦時代の二極、それからアメリカの一極世界というのは事実上終わって、多極世界が到来したというのが現在のロシアの世界観、あるいはプーチンさんの世界観ということになります。
一枚おめくりいただきまして、続きまして、ロシアの世界観というのはどういうものかということなんですけれども、冷戦時代の二極、それからアメリカの一極世界というのは事実上終わって、多極世界が到来したというのが現在のロシアの世界観、あるいはプーチンさんの世界観ということになります。
その中で、兵頭先生のお話の中で興味深かったことは、冷戦二極世界から多極世界に変わった今、ロシアもまた東アジアの安定、安全を考えたときに日本との善隣関係を築いていくべきだと考えていること、そして、プーチン政権が次の任期が最後となることを前提とした場合、日本とロシアにおける交渉については一定の結論を二〇二一年くらいをめどに出さなければならないということが興味深かったです。
アメリカの国連無視も辞さないユニラテラリズム、単独行動主義か、それとも国連中心の多極世界か、異なる国際秩序の対立が見て取れるサミットでした。 議長国のシラク大統領は、サミットの終了後の会見で、米英の国連承認なしで行ったイラク戦争を承認しなかったし今後も承認しないと述べ、イラク戦争の不法性を強調し、アメリカの単独行動主義的な世界ビジョンに対して国連中心の多国間国際協調の必要を対置いたしました。
そもそも中国の対外戦略の基本というのは、今現状においては世界は米国の一国支配である、こうした状況を打破して多極世界を構築するというのが基本路線だという認識でこの訪中団は帰ってきたそうでございます。
だから、アメリカが、ソ連崩壊で今一極世界になりつつあるんだが、日本のODAの中の戦略援助問題でも依然としてこの要求は強まるばかりだと、責任分担ですね。そういうことがあるんで、これは我々本格的にこの問題では本当に日本の政府の、また日本国民の自主性が求められていると思うんですね。
つまり、いままでは二極世界と、こういうふうに言われましたが、これが多極化時代と、こういうふうにいわれるようになってきた。わが国の外交を論ずる場合において、特にいま議題にしておりまする中国問題、これを論ずる場合におきまして、中国だけを見てこれをきめるべきものじゃない。やっぱりアメリカの情勢、アメリカの考え方というものも見なけりゃいかぬ。また、ソビエトの動きというものもよく考えなきゃいかぬ。